Thinkpad X20でWinMEとVine3.2を共存させる


2005年年末。とある関係者からノートパソコンのジャンク品をいただく。
Thinkpad X20(ただし液晶は写るが、起動せず)を
某オークションサイトで売られていた基板部を使って、
(つまり買ったということですが)再生に成功。
ただ動かすんじゃもったいないので、
前から気になっていたVine3.2をインストールしていじってみました。
結構量が多いので、とりあえず共存させるところまでです。

[環境}
PC:IBM Thinkpad X20
(withウルトラベースX2)
HDD:TOSHIBA MK2023GAS(よーするに20GBの2.5HDD)
Network:Buffalo WLI-PCM-S11G


(1)とりあえず、WindowsMeを復旧。
いちおう、基板の修理も終わってThinkpadもBIOS画面までは出てくることを確認。
その前は、本体基板のメモリエラーで起動すらしなかったので...
とりあえず、Thinkpad X20のリカバリCD(モデルによっては本体にデータとして収納されている場合もあるとか)
を使って、WindowsMeを復旧。こちらの方は、OSのディスクというよりも付属アプリまで収録されてディスクイメージ化
した上で、CDに焼いてあるため、リカバリ画面もなんだか特殊。ちなみに、本体のBIOSかどこかを確認するらしく、
他のデスクトップにリカバリディスクを使っても復旧できませんでした。
あとは、本体の設定。基本的には有線LANを使ってドライバを更新しながらやるのが吉。
WindowsXPじゃないので、基本的にはつないだ瞬間のウイルス感染もあまりない(←でもいちおうセキュリティアップデート
CDを使ってアップデートしてからつなぎましたが)。
基本的に使えるようにしたら、最後にデフラグをかけておきましょう。(←重要です)

(2)KnoppixとQTparted
このままだとWindowsMeがドライブの全領域を占有しているため、Vineを入れる隙無し。
とりあえず、ウルトラベースX2上からKnoppixを起動させて、QTpartedを起動。
最初は仲良く10GBずつ2つにわけようと考えていたのですが、後でVineを入れた際に
Bootメニュー上でVineが表示されず、Winが起動してしまうという自体に遭遇してしまいました。
おそらく、ブートパーティーションが8GB以内に無い(下記参照)ためだと判断し、
Win側を7.5GBにして、残りをVineに割り当てるようにしました。
どうもVine3.0以降はこの問題が解決されているらしいのですが...うーん謎。
→注記:Thinkpad側のBIOSが古かったのが原因らしい。BIOS更新したら認識してくれました。
→考えてみれば,基盤部を交換したんだからBIOS更新もやり直しだということを忘れていただけでした。

(3)Vineのインストール
上記のパーティーション問題を解決できれば、起動用のCDをVineのサイトからisoファイルを
落としてきて作ってしまえるため、インストールは比較的簡単に済みます。
他のサイトでも解説されているので、省略します。

(4)apt-getでupdate

コマンドラインから
$su
#apt-get update
#apt-get dist-upgrade
でいちおうisoファイルから現在までのアップデートをきちっと適用。

(5)Vineの細かい設定。
とりあえず、我が家では無線LANが使えないと困るので、下記のURLを見ながら設定。
ポイントは
*/etc/modules.confでeth0をeth1に書き換える、
*/etc/sysconfig/network-scriptsの中のifcfg-eth0をifcfg-eth1という名前でコピーすること
*Vineアプリケーションメニューから「システム・ツール」-「ネットワークの管理」で起動時に有効化されるようにすること
*etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1にWEPやESSIDを設定すること
の4点です。

(6)Printer
前に紹介したDeskjet 5551をSMBプリンタとして登録。
アプリケーション→システムツール→CUPS印刷マネージャ
からネットワークプリンタとして設定。SMBのパスワードがプリンタの設定一覧からのぞけてしまうので
(もちろん印刷マネージャ自体はrootのパスがいるのですが)ちょっと気味悪い。
でも既にDeskjet5551の設定があったので、それ以降はわりと簡単。

(7)apt-getでいろいろ遊ぶ。
ここまできたら、わりといろんな事をして遊べます。
apt-getを駆使していろいろいじってみましょう。
ちなみに初期状態で日本語変換機能は
canna+kinput2です。candidate selectionが何故か
画面の左下に隠れてしまうので、現在はAnthy+uimをインストールしています。
これだけはわりとやっておくとよいかも。

(8)ブートマネージャの設定
アプリケーション→システムツール→ブートマネージャの設定で
デフォルトの設定に手を入れてみましょう。画面を見ながらマウスで設定していけば
問題が無いですが、いちおう共存する場合にはデフォルトのOS,カーネルが起動するまでの
待ち時間は10(秒)位にしておいた方がよいでしょう。(急いでいたらEnterキーでショートカットできるので)
最初に設定画面を開いたときには0秒の指定がされているので、要注意です。
(しばらくこれでハマりました。起動画面でなぜか残り秒数が最初から****になって起動したので。。。)

とりあえず、今回はここまでです。評判がよくても悪くてもたぶん2回目をアップする予定。

その他、参考にさせていただいたURIなど。

Knoppix 初めてでつまずいた人向けのページ
基本的に共存させるためには、Knoppixなどで無理矢理パーティーションを変更しなければならないので必見です。

Vine Linux 導入記
とりあえず8GBの壁は経験則で知っていましたが、参考になります。

無線LANの設定
Vine Linux 3.0のインストール
ノートパソコンといったら無線LAN、1つめの説明で十分かもしれませんが、起動するたびに設定するのはしんどいので、下のも見ると吉かと。

2ch-Linux-Beginners
某巨大掲示板から生まれたノウハウ集。某巨大掲示板自体は世間的にアンダーグラウンドですが、
技術系のトピックに限れば有用なことが多いです。とりあえず初心者はこちらへ(わたしもだけど)。

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LAST UPDATE:Jan 21, 2006